おれたちの闘いの幕は深夜切って落とされる
第一夜
「あはは・・・」
ピンッという甲高い音の後、おれの部屋にコロンと何かが投げ入れられた。
おれは冷静にそのパイナップルを拾い上げ、
ドアを開けるとそこにいた真琴目掛けて転がしてやった。
「甘いな。このタイプは爆発まで4秒のタイムラグがある。アディオス、真琴」
おれは音高くドアを閉めた。
「あうーーっ」
激烈たる爆音の中、おれは早くも勝利の眠りを甘受していた。
第二夜
「あはは・・・」
また真琴のやつか。
おれがじっとしていると顔に何かを巻きつけられた。
何だかひんやりする。紙や布じゃあないらしい。
「あはは・・・」
く、苦しいぞ。
いくらなんでも巻きすぎだ。
「何だこれは?」
「あはは・・・毒電波から祐一を守るの」
ちりちりちり・・・とでも言えばいいのか?
第三夜
「あはは・・・えっ?」
かかった!
「ふっ」
おれはキザな笑いをかますと部屋の灯りを点けた。
「666枚の呪札によって生み出された絶対退魔陣の威力をとくと味わえ!って・・・」
よく見ると真琴はドアからぶら下がった無数の札に絡まっていた・・・
ハエとり紙かいっ!
第四夜
「はっ」
おれの中段回し蹴りが真琴の胴にジャストミートした。
たまらず真琴がはじけ飛ぶ。
「あうーーっ、やったなぁっ」
が、真琴はすぐに体勢を整えなおすと間合いを取り直した。
「当たって!」
「そんなんじゃ無理無理」
真琴の投げつけてきた肉まんを軽く叩き落とす。
おれはこの闘いに終止符を打つべく必殺技で勝負に出ることにした。
「それで終わりか?こっちから行くぞ!」
ジャンプから間合いを一気に詰める!
が、
「行け!ピロ!」
「ぐぁ」
対空技からコンボにつながれあっけなく
MAKOTO WIN
「くそっ、もう一回だ!」
37勝38敗、おれたちの闘いはまだまだ続く。
第五夜
「あはは・・・」
また真琴のやつか。
「あはは・・・」
毎日懲りないやつだな。
「あはは・・・」
・・・・・・・
「あはは・・・」
・・・・・・・・・・・・・・
「あはは・・・」
おい、どうリアクションすりゃいいんだ?
第六夜
「あはは・・・」
また真琴か・・・毎日毎日困ったやつだ。
「あははーっ、佐祐理ですよー」
って佐祐理さんかいっ
「はちみつくまさん」
舞まで・・・
第七夜
「あはは・・・」
また真琴か・・・今日は先手を打ってやる!
「真琴っ。毎日毎日いいかげんに・・・」
あれ?
「けろぴー」
名雪、紛らわしいぞ
第八夜
「・・・」
またドアのあたりから気配がする。真琴だろうか。
「ジャム食べますか?」
秋子さん。そこまでしてジャムを食べてほしいんですか?
第九夜
「あはは・・・」
真琴だろうな?
最近何故かいろんな人が来てたからなあ。
「祐一」
真琴だった。
真琴はベッドの中に入ってくると、おれの体にすがりついてきた。
「したい」
おれは大いに焦った。したいって何をだっ!
「お、おいっ。・・・いいのか?」
「したい・・・けっこん」
それは幾らなんでもシナリオ飛ばしすぎだろ
最終夜
「あはは・・・『祐一逝って良し』」
「負けるか!『真琴は人気最下位。誰も萌えねー』」
「あうーっ。『祐一はドキュソのヒッキー』」
「くそっ。こうなったら上げ荒らしだ!『あげ』『age』『揚げ』『安芸』」
「わ、ずるいっ。『あげ荒らしはアンチ、放置プレーしろ』」
「むだむだむだーっ。『定期アゲ』『兎に角あげ』『気分的に上げ』」
「あうーーっ。真琴のスレが下がってく」
「ざまあ見ろ。おれの勝ちだな」
「ふふーん。真琴の勝ちっ。『あぼーん』『あぼーん』」
「なっ。お前削除人だったのかっ!?」
こうしておれたちの夜はどこまでも更けていく・・・